高齢者や車いす使用者が多い医療・福祉施設などの建物は、「バリアフリー新法」の設計標準にしたがって建物への出入りがスムーズにでき、内部の諸施設を支障なく利用できるよう配慮が必要です。
高齢者の入室管理や、床面のバリアフリー化など、安全面を重視したつくりとなっています。
- [ 主な使用箇所 ]
- 玄関
- ・自動ドアを時間管理により、施錠・解錠するシステム。
- 病室
- ・静かで、安らぎを感じられる環境づくりが必要です。
- 居室
- ・開放しない、プライバシー保護への配慮も必要です。
- 認知症エリア
- ・遠隔操作による開閉が可能な入室管理ができる自動ドア。万一の場合の避難、退室も自動ドアにすることにより容易にできます。
- アプローチ&エントランス
- ・視覚障害者のため、誘導用ブロックを敷設するか盲導鈴を設ける。
- ・床面の段差をなくし、滑りにくい表面に仕上げる。
- ・玄関の有効開口幅は、1,200mm以上、車いす使用者の多いメインの出入り口では1,800mm以上とする。
- トイレ
- ・車いす使用者が操作しやすい押しボタンスイッチを採用し、内部は車いすが回転できるスペースと使いやすい手洗いのレイアウトが必要です。
- ・有効開口幅は900mm以上
- [ 「バリアフリー新法」における有効開口幅 ]
- バリアフリー新法とは高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律。
- ■バリアフリー新法における出入り口・通路・階段に係る幅員寸法の基本的な数値